シナリオ

mainillust_ok

シナリオ制作:モモイロ 監修:まっちょん(神崎成)

担当のモモイロさんと漫画ではまだ未描写なところとか、キャラクターの関係性など打合せしながら
書いていただきました。会話の端々に少し伏線の香りをかもしながら、キャラクターが生き生きした作品になりました。

*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*

~前夜~

タリス「……ルイス、明日休みならちょっと買い物に付き合って欲しいんだけど」
ルイス「OK-…あれか」
タリス「そう、毎年のね」

SE:ダダダダ……バーン!(カイがルイスに扉の影から走ってきて抱きついちゃった!

カ イ「るー兄さま明日休みなの!?ねえ休み?お休み?」
ルイス「おお…びっくりしたー、休みだよ、どうかしたか?」
カ イ「タリス!るー兄さまの休日を賭けて勝負!!」
ルイス「はあ?」
タリス「ふふふ……私に勝てると思うなあ!!」
タリス・カ「「ジャンケンポン!!!」」
タリス「ま…負けた…だと」
カ イ「やったああああ!!るー兄さま!明日12時にライブラリーカフェで待ってて!!」
ルイス「は!?俺はタリスと先約が…」
タリス「それはまた今度でいいよ、負けは負け…楽しんでおいで!」
カ イ「タリス・・ありがと!」
ルイス「え・・ちょ、俺の意思は!?」
タリス「そんなものはありませーん」●いじわるっぽく
カ イ「ありませーん」●いじわるっぽく
ルイス「そんな・・・バカな・・・」
カ イ「けってーい!るー兄さま!来なかったら承知しないからねー!!・・・いこっキュン!」
キュン「キュンキュン!」

SE:ダダダダ…(カイ隣の部屋に走り去る

*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*

場面変更:シータちゃん宅

SE:ダダダダ・・・

カ イ「シィィィィタァァァァ!!!」
シータ「はい!?なっなんですの!?」
カ イ「あのね!聞いて聞いて!明日ね、るー兄さまとデートすることになったの!」
シータ「え!?でっでも明日は・・」
カ イ「それでね!あのね!・・・服、何着ていったらいいと思う・・?」
シータ「まああああ!カイが自分からそんな可愛いこと言うなんて!!まあ!!」
カ イ「えっ!?ちょっちょっとまっ・・」
シータ「私まだまだいーーっぱい着せたい服がありますのよ・・・」
カ イ「えっ?えっ?おれそういう意味じゃなくて一着だけ選んでくれたらそれで・・」
シータ「あら・・お願いをする立場のカイには拒否権なんてありませんのよ・・?」
カ イ「ふえ!?」
シータ「さあ!めくるめくヒラヒラふわふわラブリーワールドへ!!」
カ イ「ノオオオオオ!!」

*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*

場面変更:ベルタ宅

ベルタ「へ!?明日カイちゃんと出かけるんですか!?」
ルイス「そうなんだよ、せっかくのあいつの・・」
ベルタ「それってデートですよ!」
ルイス「は?」
ベルタ「だーかーら!ルイス様にそんな気はなくても、カイちゃんにとってはデートなんですよ」
ルイス「ほー、で、それがどうかしたのか?」
ベルタ「どうかしたのか、じゃあないですよ!貴方、明日どこへ行く気なんですか?」
ルイス「どこって・・ああ、そういえば新しい服買いたいし服屋にでも行こうかな・・」
べルタ「服屋ぁ!?だめですね、そんなところカイちゃんが喜ぶと思ってるんですか?
    それも行こうとしてる服屋ってメンズでしょう」
ルイス「男物買うんだからメンズじゃなきゃ意味ないじゃないか」
べルタ「・・そんなんだからすぐ振られるんですよ」(ボソッ
ルイス「はあああ!?お前にそんなこと言われたくねーよ!こォのホモ野郎!」
ベルタ「なっなんですか!私はホモなんかじゃないですよ!ただ単に好きになった人がついうっかりほらその・・」
ルイス「ほぅ?言ってみろよ?うっかりほらその?」
ベルタ「・・・そんな話は今関係ありません!大体ねぇあなたは女性に対してガサツなんですよ。
    丁度いいのでもっと乙女心を学んで来たらどうですか」
ルイス「逃げんなよコラ!・・乙女心ねぇ、そんなもん学んでどうなるんだよ」
べルタ「モテるようになるかもしれませんよ」
ルイス「・・マジか?」●ゴクリ・・
べルタ「ええ、大体カイちゃんをなんだと思ってるんですか?女の子ですよ、お・ん・な・の・こ」
ルイス「今更そんなこと言われてもなぁ・・」
べルタ「今更も何も最初からあの子は可愛い恋する女の子です。明日きっと楽しみにしてますよー?
    乙女ちっくにおめかしして来ますよ、絶対」
ルイス「そうかぁ?普通に動きやすい格好でくると思うけどな」
べルタ「はぁ、そんなこと言ってると足元すくわれますよ」●あきれた感じで
ルイス「ないない、あのお子ちゃまカイちゃんだぜ?」●馬鹿にしてる感じで
ベルタ「ふーん・・知りませんからね・・」

ベルタ「まったくあの人は・・・いつもいつも、軽くカイちゃんを見すぎなんですよ・・
    そもそもタリスさんは関係ないっていうのに論点がズレてるんですよ・・」
シェイラ「…あら、お兄様…。あらあらあらあら…」
シェイラ「近くに来たのでお伺いしてみたんですけど、まあまあ…」
シェイラ「タリスさんだけかと思いましたのに…いいえでも主従逆転もありですわ!(キリッ」
ベルタ「…シェ…シェイラ…?」
シェイラ「おほほほほほほ!」

SE:フェードアウトしながらバタンと部屋から出る

*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*

場面変更:再びシータ宅

シータちゃんはカイの明日の服を選び終わったよ!
シータ「はいっ!これでバッチリですわ!」
カ イ「つ・・・疲れた・・・」
シータ「うふふ・・とっても可愛いですわ、でもそのゲッソリした顔はやめて下さいまし。
    せっかくの可愛い顔が台無しですわよ」
カ イ「あはは・・・」●疲れた笑い
シータ「もう・・それにしても、ルイス様とデートねぇ・・」
カ イ「何よぅ・・どーせ妹ぐらいにしか見られてないだろうけど、それでもいいもん」●すねてる
シータ「むむむ・・よし!」

SE:ガタッとシータが立ち上がる音

カイ「なっなに!?」
シータ「カイ!もう一回選びなおしますわよ!」●気合十分!
カイ「ええええええ!!??」●驚いて嫌がってる
シータ「さっきはカイの年相応の可愛らしさを考えて選びましたけど、今度は5年後の姿を目指しますわ!」
カ イ「は!?5年後?」
シータ「それにはあのアクセサリーとああウィッグもありましたわね・・・」

SE:ごそごそとタンスを漁る音

カ イ「もっもういいよ!もういい!もう大丈夫だって!」
シータ「だって私・・・カイのそんな切ない顔見るの嫌なんですもの、絶対明日ルイス様をあっと言わせて見せますわ!」
カ イ「シータ・・・ってシータ何抱えてるのそんな大量の服とかアクセとか!!!」
シータ「カイ・・まだまだ夜は長いのですわ!!」
カ イ「いやああああああああああああああああ!!!」

*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*

~当日~

SE:ガヤガヤ・・ライブラリーカフェにて

カ イ「るー兄さま!待った?」

SE:くるりとルイス振り返る

ルイス「いや、大丈夫だよ・・・え」
カ イ「ど・・どこかおかしい?かな?」
ルイス「いや・・・そんなことない」
カ イ「え?」
ルイス「ああいや!あー・・えっとその頭!・・・それどうなってんだ?急に伸びたのか?」●慌てる&ごまかす
カ イ「シっシータにいじられたの!これはウィッグ!」
ルイス(これは・・予想外だ・・)
カ イ(やっぱ反応悪いじゃんよーシータのばかぁ・・・)

SE:カイがガタっと向いの椅子に座る

ルイス「そっそれで、今日はどこへ行きたいんだ?」
カ イ「んー・・・あっるー兄さまが決めて!るー兄さまの行きたいところがいい!」

SE:パアアアアみたいなカイの目が輝く音

ルイス「そうだな・・・・じゃあお前がよく行くクレープ屋にでも行ってクレープ食べるか」
カ イ「やった!あそこのクレープ大好き♪いこいこー!」
ルイス「そうしてたらいつもと同じに見えるな・・・」(ボソッ
カ イ「ん?何か言ったー?」
ルイス「い、いや何でもない」

SE:タタタタ・・・二人の歩く足音

カ イ「ん~おいしい!このイチゴとクリームの酸味と甘さのマッチがなんとも最高だねぇー」
ルイス「あっま・・・クリームいらねえ・・・」●口に合わなくてうえってなってる
カ イ「この甘いのがいいんだよ!」●反論!
ルイス「俺には一生わかんねー・・・」
カ イ「・・・そうだよね・・・」
カ イ(るー兄さま楽しいのかな・・楽しくないかな・・らしくないもんね、クレープ屋なんて・・)

SE:ショボーン・・・しゅーんみたいなカイの落ち込む音

ルイス(え、あれ・・コイツ落ち込んでる!?あっちゃあ・・・やっちまった・・か?)
ルイス「なっなあ!ここの裏ってどうなってんだ?」●焦る
カ イ「えっ!?えっとぉー確か広場?そういえばまだ行ったことなかったかなー・・」
ルイス「ふーん・・それなら行くか!」
カ イ「えっ!?いいの?ほんとにいいの?」
ルイス「ほんとにって・・何だそれ?」
カ イ「だってぇ・・・今日なんかおかしいよるー兄さま、
    いつもならもっと違う感じの何か男の人が行くような店ばかっりだから・・・」
ルイス「そっそれは・・・(ベルタが変なこと言うから!なんか変に意識が・・・!!)」
カ イ「それは?」
ルイス「きょっ今日はお前・・・いつもと違うから!」
カ イ「えっ!?」
ルイス(あーもー!俺はこういうの慣れてないんだよ!)
ルイス「なんでもない!」

SE:くるりルイスが背を向けて赤面

カ イ(えっ・・・るー兄さまが赤面?あれ?あれ?もしかして・・やった!やったよシータ!!)
●ちょー嬉しいカイちゃん
ルイス「ほら、行くんだろ?」
カ イ「・・・うん!!」

*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*

場面変更:屋根の上にて

タリス「ルイス頑張ってるね・・・ちょっと心配してたけどこの分なら大丈夫そうだし・・準備に帰ろうかな・・・ん?」

SE:バッっと振り返る音

デューク「やあ、何見てるんだい?こんなところで」
タリス「やはり・・・貴方ですか・・・また出た」
デューク「そんな落胆したような顔しないでおくれよ、本当に今日は通りかかっただけだよ。
     そしたら君が、何にもない屋根の上で怪しい行動してるから降りてきたんじゃないか」
タリス「怪しいって・・そんな、別にただ単に見守ってただけですよ」
デューク「へぇ・・ちゃんとお守りしてるね、えらいえらい」●感心してる
タリス「・・・子供扱いはやめてくださいよ・・・」
デューク「だって私おじさんだもの・・・子供に子供扱いするなって言われてもねぇ・・
     お、おちびちゃん、今日はおめかししちゃってどうしたの?かっわいいねえ」
タリス「見て解からないんですか?デートですよデ・エ・ト。おじさんには無縁でしょうがね」●いやみっぽく
デューク「はははっきっついねえ、年上には気を使っておくれよ」
タリス「貴方に気を使うぐらいならもっと別のことに使いますよ」
デューク「デート・・酷い言い草だねえ・・・デートかあ、もうそんな年頃になったか」
タリス「そうですよ、お年頃です。それを壊すようなことは絶対にしないで下さいね!」
デューク「そんなことはしないよ・・させたりもね。・・さて、私はもう行くとしますか」
タリス「・・・・どうぞご勝手に」
デューク「まあまあ、そう怒らないで。おちびちゃんによろしくね」●かわいく
タリス「・・・もう二度と来るなぁあああ」

SE:タン・・ビュウウ 飛んで鳥に乗って去る音

デューク「はっはっはっはっは」(遠ざかっていく)

*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*

SE:タタタタ・・・二人の歩く音

カ イ「待ってよるー兄さまぁ・・歩くのはやーい!」
ルイス「えっああ・・・すまん」
カ イ「んふふ♪」●楽しそうな笑い声
ルイス「どうした?」
カ イ「るー兄さまの隣を歩けるのがね、嬉しいの」
ルイス「はぁ?」
カ イ「だってね、るー兄さまとこうやって二人で並んで歩くのって中々ないでしょ、
    そういのっていつもタリスにとられてるし・・・」
ルイス「タリスにやきも焼いてんのか?」
カ イ「・・・そーだよ!どーせ俺なんかタリスよか下なんだ!」
ルイス「・・ま、今日の隣はお前だからいいんじゃねーの?」
カ イ「るー兄さま!!」
ルイス「お?」
カ イ「すきいいいいいいいいい」

SE:ギュッ カイがルイスに抱きついたよ

*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*

場面ちょい変更:桜の木の下

ルイス「これ・・・サクラ?」
カ イ「サクラ?」
ルイス「ああ・・南の大国イシエルから寄贈された樹木がずいぶん増えたものだな。・・・知ってるか?」
カ イ「イシエルっておれが生まれた頃に戦争でなくなった国だよね…」●しんみり
ルイス「おお・・よく覚えてるな」●しんみり空気を和ませようとからかう
カ イ「もー!馬鹿にしないでよ、それぐらい知ってるよぅ・・・
    あ!思い出した!サクラの木の下には死体が埋まってるんでしょ!!・・・・う、想像して気持ち悪くなってきた・・」
ルイス「お前なぁ・・・いいか、死体がただ単に埋まってたんじゃないんだぞ?」
カ イ「ほえ?」
ルイス「埋まるまでにはその人の人生があるんだよ・・・ある女性がいました、

朗読
「その方は思いを寄せる男性がおりました。しかし男性はとある貴族の男性で、貧民の女性でした・・・
そしてその二人は想いあい、ついに男性は思い余って無理心中をしようと言い出しました、桜の下で・・・
そうして午前2時、二人は落ち合うことになりましたが・・・その女性は一時間早く桜の下へ来て、桜に願いました。
「桜、桜、お願いです。私はあの人を死なせたくはありません。
私の身などどうなっても構いませんので、どうかあの人に私のことを忘れさせてください」
すると桜は妖しい光を放つと、桜の中へと女性は溶け込み、
待ち合わせの午後2時、到着した男性はその妖しさに魅せられ…」

ルイス「女性のことは忘れてしまいました・・・っていう文献をどこかで読んだような」
カ イ「おお・・・切ない・・・」
ルイス「カイはこういう話好きなのか?」
カ イ「好き!こういう話ってすっごく心がキュウウウってなってふわってなる!」
ルイス「抽象的だなあ」●あきれた感じ
カ イ「だってそのまんまの感じがするんだもーん、るー兄さまは?」
ルイス「うーん、まずだめだったらすぐ無理心中って所がだめだよな。男ならもっと別の方法をとるべきだろ」
カ イ「おお・・・」
ルイス「俺だったら・・・そうだなまずは親を説得するな、うん。それでも認めてもらえなかったら駆け落ちだ。
    無理心中なんてものは最後の最後の手段だろ」
カ イ「うん・・・そうだね、もっとジタバタしないとだめだよね、こんなんじゃ誰も幸せになれないもん」
ルイス「お!わかってるじゃねーか!えらいえらい!」

SE:がしがしっと頭を撫でる音

カイ「ちょっ・・もー!せっかくおめかししたのに!」●嬉しいけど崩れちゃって微妙な気分
ルイス「あ・・あーすまんすまん!ほら・・直してやるから・・・こっち来いよ(イイ声でw)」
カ イ「・・・うん!・・・ありがと!」●やったあ!みたいな
ルイス「ほら、そろそろ帰ろうか。タリスたちが待ってる」

*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*

場面変更:シータ宅前

カ イ「うん・・・るー兄さまありがとう、今日はおれのわがままに付き合ってくれて」
ルイス「・・・お礼を言うのは、まだ早いんじゃないか?」
カ イ「え?」

SE:ガチャっというドアを開く音

タリス・シータ・ベルタ「ハッピーバースディ!!」●おもいっきり元気いっぱいで
キュン「キュンキュン!」
カ イ「え?え?」●びっくりしてる、何がなんだかわからないみたいな
ルイス「おめでとう、カイ」

(帰宅してシータちゃん家で誕生日会)

タリス「カイ、楽しかった?」
カ イ「うん!ありがとう、タリス。この靴、タリスが選んでくれたんだよね?」

SE:カツンと靴が鳴る

タリス「気に入った?」
カ イ「うん!すっごい可愛い!服にも合ってるし・・・さてはシータと合わせたでしょ!」
タリス「あ、バレちゃったかー」
シータ「そうですわよ、本当ならパーティで着せ替えして変身させるつもりでしたのよー?」

SE:カツンと足音

ルイス「仕上げはこれだな・・・」

SE:シャラ・・首にペンダントをかける

ルイス「ん・・我ながらバッチリだな」
タリス「お、よく買えたね、いつの間に買ったんだ?」
ルイス「午前中にな、時間なくて焦った焦った」
シータ「・・・ねぇカイ!どうだった?ルイス様の感想!」●コソッと
カ イ「ん・・えへへへへ・・・」●にやける
シータ「何ですの!?教えてくださいまし!」
カ イ「秘密ー♪」
シータ「んもう!カイのばかぁ・・・」●ちょっと怒ってるけど本気じゃない

*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*

ラスト

ルイス「ターリースー・・・」●怒ってる
タリス「まあまあ、これでいいんだよ。カイはルイスが大好きだからね」●なだめる
ルイス「じゃなくて!お前はこれで良かったのかよ?せっかくの・・・」
タリス「いーいーのっ!むしろこれがよかったの!」
ルイス「なんでだよ?」
タリス「これがあの子への俺からのプレゼントでもあるから」
ルイス「はあ!?」
タリス「プレゼントっていうのは、相手が喜ぶものをあげるべきなんだよ?」
ルイス「・・・お前ってどこまでもあいつに甘いな・・・」●あきれてる
タリス「あの子には、幸せになってもらいたい。
    今だけだろうと、幸せを味わえるときに味わっておかなければいけないんだよ」
ルイス「はあ?どういうことだよ?」
タリス「ふふっ・・ルイスはまだ知らなくてもいいことだよ」
ルイス「・・・無理、するなよ」
タリス「したことないよ」●いけしゃあしゃあとにっこり笑って嘘をつく

SE:ダダダダ・・・バーン!(カイがタリスに抱きついちゃった!

カ イ「タリス!今日はありがと!!すっごい楽しかった!」
タリス「それはよかった!ルイスを生け贄に捧げた甲斐があったよー」
ルイス「生け贄ってオイ!」
カ イ「タリスもるー兄さまもだーい好き!」

SE:ちゅ(はーと) デコちゅーだからセーフ☆

ルイス「ははっ」
タリス「私もカイが大好きだよ。皆、君を愛しているよ」
カ イ「へへーっ・・ありがと!」

fin